体温測定のためにRGB画像とサーマル画像の位置合わせを行うもの。まず全体を線形変換して大体あわせ、さらに詳細部をDemons (ノンパラメトリックな手法)かBスプラインで合わせこむ。Demonsのほうがよいらしい。体温は目の横の部位(Canthi region)の温度で測定する(サーマル画像の中でこの場所を特定するのが論文の最終目的)。この場所がいいというのは最近の論文[25]やIEC80601-2-59[1]で指示されているらしい。IECでは判定に用いる最小の画像サイズは240×320と規定されている。手作業でCanthi regionを指定したground truthに比べて、差は0.1±0.1度くらいの精度になったらしい。
マッチングスコアの計算にはCanny edge detectorや階層的な画像を用いるという、割とクラシカルな手法を用いている。しかし著者によればローカル変形を利用し、最終的なCanthi regionの場所を得るという既存手法はないらしい。