子どもは愛情で育てる、心で育てるなどと、よく言われています。家族や周囲の人々との情緒的な関わりの中で人格が形成され、さまざまな個性と能力を持った人物が育っていくことに異論を唱える人はいないでしょう。一方で、そういった発達のプロセスやコミュニケーションをテクノロジーを用いて客観的に分析し、その振り返りと新たな実践を通じて子育ての質が向上していく可能性もまた、事実でしょう。しかし、これまで子育てと技術の距離はなかなか縮まなかったのです。
現在、子どもの認識や分析を行う研究の多くは、医学的見地からなされています。それはおそらく、疾患という修正すべき状態があり、それが明確な克服目標として存在しているからではないかと思います。他方、疾患の有無にかかわらず、子どもをどのように「よく」育てていくかという課題は、文化や政策の違い、保護者や園の価値観の多様性が反映され、単純な答えが存在しません。しかしその価値を、感情と主観のみによって評価し続けることは、課題の抽出や効果的な対策を講じることを阻んでいるのではないか、と私たちは感じています。
翻って日本の子育て環境を考えてみると、核家族化が進行していることもあり、子育ての実践的ノウハウは世代間ではなく、保育園やメディアを通じて得ている面が多いと思います。しかし日本の保育現場には制度的、文化的な特殊性があり、新たな技術導入を困難にしている面があります。そこで私たちは、保育士と技術者間の交流を促し、時には技術者自身が保育現場に入り、業界を跨いだ課題共有や、お互いの現場を体験することを通じてその壁を超え、技術によって保育を支えることを目標に、実践的な研究活動を行なっています。保育テックと名付けられたこの活動に共感していただける方は多く、多くのプロジェクトが生まれています。
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