概要説明動画
このページでは、VisRefアプリからGoogle Driveを介して送られてくる動画をクラウドで処理して、その結果をブラウザ内で表示するサービス「VisRefビューア」の基本的な設定方法と使い方を説明します。VisRefビューアは、現在研究段階のオンラインサービスのため一般公開はしていません。Google Driveと連携して動作しますが、Sony CSLで設定したGoogleアカウントからしかログインできないようになっていますのでご了承ください。
そんなわけで、VisRefビューアにはGoogleアカウントでログインする必要があります。そうしておいて、VisRefアプリ(スマートフォンアプリ)の設定画面から、Google Driveとの紐付け設定を行います。順序を逆にしないでください(必ず、先にビューアのログイン(初回セットアップ)、後にアプリからの紐付け設定、の順で設定してください)。
目次
初回セットアップ
VisRefビューアはこちらにあります。ここまでの開発の経緯から「NanoGW (ナノゲートウェイ)」という別名もあります。呼び方が二つあるだけで同じものなので、ご理解ください。
初めてVisRefビューアを開くと、以下のような画面になります。
必ず「Terms of Service」と「Privacy Policy」をご一読ください。同意される場合にのみ、その下のサインインボタンを押してください。
サインインボタンを押すと、Googleのアカウントでのログインを求められます。
動画を保存したいアカウントでログインしてください。
すると次に、Googleがこのサービスを認証していないというメッセージが出ます(日本語だと「このアプリは Googleで確認されていません」となります)
ここで、左下の”Advanced” (または「詳細」)をクリックしてください。
すると、文字が二行ほど増えて、その左下に「Go to nano-gw.web.app (unsafe)」というリンク(日本語だと「nano-gw.web.app(安全ではないページ)に移動」)が出るので、それをクリックします。
あとは指示に従いながら、先に進むだけです。
ログインに成功すると、以下のようなダイアログが出ます(初回のみ)。
VisRefビューアは、Google Driveの中に /.nanogw というフォルダを作成し、ここをhoikutech@gmail.comというアカウントと共有することでバックグラウンド処理を行います。必ず「OK」を押してください。
すると、しばらくスピナーが回った後に、作成と共有が完了したというダイアログが出ます。
このOKボタンを押すと、カレンダーが表示されます。
これで初期設定は終了です。
VisRefアプリとの紐付け
次に、VisRefアプリとの紐付けを行います。
まず、VisRefアプリをスマートフォンで立ち上げた上で、設定画面を開きます。
設定画面の中から「GDriveに(再)接続」という青い文字(リンク)を探してください。
ブラウザが立ち上がり、NanoGW Terms of Serviceが開きます。これをお読みいただいて、合意される場合は上の方の「Sign in with Google」ボタンを押します。
その後しばらくは、VisRefビューアと同じ流れなので省略します。VisRefビューアと同じアカウントでログインしてください。
最後、アプリに戻ってくるはずですが、稀に戻らない時があるのでその時はブラウザに表示されている「アプリに戻る」ボタンを押してください。
アプリに戻ってくると、カメラのプレビュー画面に戻っているので、再び設定画面に入ります。
設定画面のGoogle Drive 「ユーザー名」に、ログインしたユーザー名が表示されているのを確認した上で、その次の「アップロード」のトグルをオンにします。
トグルをONにしたら、設定は完了です!
ここまで設定できたら、次は撮影です!
基本操作
VisRefアプリを立ち上げたiPhoneやiPadをWiFiに接続して、保育室に設置して撮影を開始します。
現在は、撮影時点でネットに接続されていない限り、動画はGoogle Driveにアップロードされませんので、電波の状態が良いところでの撮影をお願いします。
一つ注意していただきたいのは、撮影直後からVisRefビューアで動画が閲覧できるわけではないということです。
Google Driveに動画がアップロードされたことをVisRefのクラウドが検知すると、AI処理を行うための機能が立ち上がるのですが、この立ち上げには最大20分ほどかかります。また、AI処理自体も動画によって長い時間がかかることがありますので、気長にお待ちいただければ幸いです。
動画処理がある程度進んだ状態でVisRefビューアを開くと、カレンダーの中にピンク色になっている日付があると思います。その日付のデータには、閲覧できるものがあります(AI処理が終了している保証はありません)。データがあるはずなのにピンク色になっていない場合は、VisRefビューアをリロードしてみてください。その時点で処理済みデータが存在している場合は、その日付がピンクになるはずです。
ピンクの日付をクリックすると、Google Driveから動画が読み込まれ、再生が始まるはずです。この時の画面は以下のようになっているはずです。
★1 には、再生ボタンとその左右に1分巻き戻し、1分先送りボタンがあります。その右に2つのスライダーがあり、一つは音量、もう一つは再生スピードを変更できます。
★2 は再生されている動画が表示されます。下の方にタイムラインがあり、その上をクリックすることで、再生されている時刻を変更できます。ストリーミング再生には対応しておらず、その都度Google Driveからダウンロードするため、クリックしてから再生開始までは結構タイムラグがあることをご了承ください。
★3 は、タイムラインにマウスポインタをかざすと出現する、タイムラインの拡大画面です。この右側に表示されているタイムライン上でもクリックして再生時刻を変更することが可能です。
★4 は、付箋のリストを表示したり、(タブを切り替えることで)保育の質評価結果などが閲覧できます。
録画中にApple WatchやMESHなどで操作を行っていない場合は、付箋が入っていないはずです。この時、★4の領域は、次のようになっているはずです。
この、横長の+(プラス)ボタンを押すと、現在再生している箇所に付箋を追加するためのフォームが開きます。
このフォームの中で、入力が必須なのはタイトルと記入者だけです。それ以外の、「なぜこの場面を〜」「この場面では何が〜」などといったフォームは、リフレクションを効率化するために厳選した質問です。チームでこのツールを使う場合に、他のメンバーがどういった動機でその時間が気になったのか、現場をどのように認識し、何を相談したのかメモしておくと、より良いリフレクションができるかもしれません。
入力が終わったら、右上のチェックマークを押します。
これで付箋の作成は完了です。動画再生が再開されたと思います。
付箋をクリックすると、タイムラインのどこを再生されていても、そこに再生ポインタが移動し、付箋が挿入された時間の動画を閲覧することができます。
また、付箋の機能として、動画内のどこに着目したかを四角で囲って記録しておくことができます。
付箋を修正したい場合は、付箋の右上の鉛筆マークをクリックします。
すると、付箋の編集画面になるので、編集した上で、右上のチェックマークを押してください。
付箋を削除するには、削除したい付箋の右上の、ゴミ箱のマークをクリックです。
※ 削除操作で付箋の表示はすぐに消えますが、付箋の情報はGoogle Driveに保存されており、複数人が同時に編集した時の対処などを行うため、裏で本当にデータが削除されるまでにはしばらく時間がかかります。
そのため、時折消したはずの付箋が後で再度出現することがあります。この問題は対処中ですのでご了承ください。
保育の質評価スコアの閲覧
VisRefの最大の特徴の一つが、保育動画を入力として、保育の質評価を行うところです。
この結果を見るには、付箋のタブの右側にある、「質評価」タブをクリックします。
質評価の内容は多分に研究要素を含んでいるため、今後大きく変更になる可能性がありますのでご了承ください。