・動機

保育園では、保護者への連絡に写真を使用したいと考えています。撮影した写真の中には「ブレ」や「ボケ」がたくさんあります。
そのため保育士さんたちが多くの時間を使い、「ブレていない写真」を選んでいます。

私たちは、保育士さんたちの手助けが出来ればと思い、「ブレている写真」と「ブレていない写真」を分類するアプリを開発しました。
岩崎学園 情報科学専門学校と、同学園 横浜保育福祉専門学校で共同で行いました。

・開発の流れ

写真分類アプリ「わけルンです」はMATLABを使用して開発し、アプリ画面はMATLABのApp Designerを使用して開発しました。

この分類アプリの役割は写真の「ブレ」や「ボケ」を自分が用意した綺麗な写真を元に分類します。
オプションとして、出力ファイルの設定や、分類の基準を緩めるなどの機能があります。
具体的な分類方法については、
写真に対して評価値というものをつけて写真の「ブレ」や「ボケ」の度合いを定量的な数値に表します。
また、自分が用意した綺麗な写真についても数値に表して、
その平均値を閾値とし、分類対象の写真に対して分類を行います。

評価値の算出方法に関しては、
写真に対してグレースケール変換を行い、高速フーリエ変換をします。
そして、2次元のデータから1次元のデータに圧縮するために行列ごとに値を加算し、正規化を行ってから尖度を出した値が評価値になります。

※Google NetなどCNNのモデルを活用した分類を試しましたが、学習データの不足や偏りなどの原因であまり良い精度がでていなかったためこのような方法を今回は採用しました。

・今後について

スケルトントラッキング技術を用いた身体や顔の見切れの分類など分類項目を増やすことや現在の分類精度もかなり高いというわけではないので被写体検出などを利用した精度向上の改善をしていく予定です。

・操作

*「わけルンです」はPCで使用します
1:アプリを起動します
2:分類したい写真をフォルダに入れる
3:そのフォルダを選択して、実行を押します
4:分類が完了

<操作動画>

保育士さんたちの感想

・業務に使いたい。自分で選ぶ時間が30分ほど少なくなって助かる。
・他の分類項目も増やしてほしい

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IWASAKI IDEA CONVENTION
3月4日に岩崎学園7校合同で行われるコンテストで発表しました。
チーム全員で協力して準備をして本番では入賞しました。
<本番の様子>

学生の感想

Aさん
横浜保育福祉専門学校との共同開発で自分とは違った考えを知れたのは興味深かったです。
実際に現場にお伺いしてヒヤリングして開発していく過程は初めてだったので、とても貴重な体験になりました。
Bさん
保育士さんたちから頂いた貴重な意見を基に今後さらに分類項目を増やしていきたいです。